春夏からはじめるりんごの選果、その名も摘果作業
6月もあっという間に下旬です。
昨年は雨が少なく干ばつ気味でかなり生育には遅れが出たように感じましたが、今年は所々の降雨もあってりんごの実はすくすく育っています。
しかし春先の低温やら何やらで結実状況はどこもバッチリというわけではないです。自然の中でやっていますので仕方がないと言ったらそうなんですが、少し心配になったりもします。
このように形がイビツで大きさも小さく、ツルのついている位置もずれてたり…こういうのが時たま見受けられます。毎年あるものですが、今年は畑の場所や品種によってはこのような異常がいつもより割合多めです。
りんごの花は一株に5つ前後花を咲かせます。その真ん中の花(中心花、後に中心果)が欠損していたり、まわりの花(側花、後の側果)に比べて小さかったりしています。本来中心果が品質的に優れますのでこれを残すべきなんですが、そうもいかない事もあります。
ちょっとおかしいな、という実を割ってみるとこのように種が無かったりしています(種の入る部屋はあるけど種が抜けている)
こういう実はうまく生育しませんし、その分美味しさでも劣ります。
この種がない現象は受精がうまくいかなかったことが原因です。自然要因が複雑に絡み合い、人の手をかけてもうまくいかない場合はこうなります。しっかり管理していても自然には勝てない。
こんな事ばかり言っているとすっかり元気がないように感じると思いますが、
当園ではできるだけしっかりとした実を残すように摘果作業をしています。美味しいものをできるだけたくさん秋に収穫するためです。
しっかりとした実にはしっかり種があります。種は成長に関わる植物ホルモンの生成器官ともいわれますので、種があるかないかで秋の仕上がりには差が出ます。こんな感じの実を摘果作業では瞬時に判断して残し、品質良くないものを落としています。
昨年の秋のように美味しいりんごとれるよう明日からも摘果作業頑張っていきます。
(シャインマスカットの苗もすくすく伸びていますよー、目指すのはりんごだけじゃなく色んな美味しい果樹栽培です)
まかなえ果樹園作業記でした。青森も梅雨入り、皆さま体調崩さないようご自愛ください。
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